【生命保険】確認・入力を自動化して手作業ゼロの査定へ!
生命保険業界では、入院情報に関する帳票類の確認・登録業務に多くの工数がかかっていました。
今回は、そうした業務負担を、自動で文字を読み取ってデータ化し、ナレッジ登録工数の削減によって解決した事例をご紹介します。
導入背景

生命保険業界では、紙やPDFの入院情報を手作業で入力・確認する業務が、現場の大きな負担となっていました。
AI導入の検討にあたり、以下の課題が浮き彫りになっていました:
- 紙やPDFからの手入力・目視確認に時間がかかる
- OCRの精度や整形処理に不安がある
- 必要情報を探すナレッジ検索が十分に整備されていない
そこで、入院情報の自動読み取り+ナレッジ検索の仕組みを構築し、実際の業務で効果が出るかを検証しました。
実施内容
今回の小規模テスト導入では、以下の3つの観点から技術検証を行いました。
1. 入院情報のOCR化と構造化変換
- PDFまたは紙帳票をOCRで自動読み取り
- 読み取った内容を構造化データ(テーブル形式など)へ変換
- 変換時には特定フィールドの自動補完や前処理ロジックも実装
2. ナレッジ検索への連携(RAG)
- Dify上に、業務マニュアルなどを取り込んだナレッジベースを構築
- 構造化された入院情報をもとに、RAGで適切なナレッジを即時検索できるを実装
3. 業務適用シミュレーション
- 査定業務の一部を模したケースにて自動入力+検索の流れを実証
- OCR結果とRAG検索の品質、処理速度、登録工数などを検証項目として記録
技術構成

利用サービス・技術
Dify, RAG, OCR