【建築業】契約書・見積書チェックが一瞬で完了！
建築業界では、契約書や見積書の内容確認に多くの時間と工数がかかっており、人による目視チェックでは入力ミスが発生しやすいという課題がありました。
今回は、「紙やPDFに書かれた文字を自動で読み取りデータ化する仕組み（OCR）」と「AI」を活用して、帳票を自動読み取り・チェックする小規模なテスト導入を行い、業務負担の大幅な削減につながることを確認できた事例をご紹介します。
実施内容
今回の小規模テスト導入では、以下の3ステップで仕組みを構築しました。
1. 紙やPDFの帳票を自動で読み取り・データ化
契約書・見積書に記載された文字情報をAIが自動で読み取り、項目ごとに整理されたデータとして変換しました。
※この自動文字認識技術を OCR（Optical Character Recognition／光学文字認識） と呼びます。
2. Difyを用いた不備チェックの自動化
読み取った内容をDifyに連携し、「金額・日付の整合性」や「抜け漏れ項目の有無」などをAIがチェック。
3. チェック結果のフィードバック表示
AIが検出した不備・要確認箇所を、担当者がすぐ確認できる画面（またはファイル）で返却。
技術構成
利用サービス、技術
Dify, RAG, OCR
導入効果
今回の取り組みにより、以下の効果を確認できました。
| 導入前の課題 | 改善されたポイント |
|---|---|
| 目視で1件ずつチェック → 作業時間が数十分 | AIで一括チェック → 数秒〜数分で完了 |
| 確認漏れ・入力ミスが散見される | 必須項目の不備を自動検出、ヒューマンエラー削減 |
| 担当者の知識・経験に依存 | ルールをAI化することで標準化が可能に |
今後の展望
今回のテスト導入を通じて、OCR・AIによるチェックの精度と実用性を確認できました。
今後は以下のようなステップで本番環境への導入・スケール展開を検討しています。
- 社内帳票の種類拡大（請求書、発注書などへの対応）
- チェックルールの追加・細分化
- 外部システムとの自動連携によるワークフロー統合
入力ミスや確認作業の負担がグッと軽減
紙やPDFで届く契約書や見積書の内容を自動で読み取り、記載ミスや抜け漏れをAIがチェックする仕組みを、実際の業務に当てはめて検証した結果…
- 手作業での入力が不要になり
- 確認作業の時間も大幅に短縮され
- 担当者によるチェックの属人化も解消できる手応えがありました。
「AIがここまでできるとは思わなかった」という声もあり、本格導入に向けた大きな一歩となりました。
小さく試してみたい企業様も、お気軽にご相談ください
Elcamyでは、「まず試してみたい」という段階からのご相談も大歓迎です。
- 紙の帳票入力・確認作業をラクにしたい
- 契約書・見積書の入力ミスや記載漏れを防ぎたい
- 自社の書類でもAIがちゃんと動くか試してみたい
といったお悩みにあわせて、最適なAI活用の形をご提案します。
