生成AI活用事例:チャットボット

はじめに

Google Cloudには、業務に欠かせないものとなりつつある生成AI(LLM)を活用するためのツールが全て準備されています。Google Cloudを活用することで、チャットができる生成AIはもちろん、音声データや画像データの使用や、複雑なタスクを自律的にこなすAIエージェントの構築まで可能です。
 
 
本記事では、そんなGoogle Cloudを積極的に活用することで効果を上げてきた事例をいくつか紹介します。
 

ElcamyによるGoogle Cloud構築

ElcamyはGoogle Cloudパートナーとして培った経験をもとにお客様にとって最適なクラウド環境を提供しております。生成AIが登場して、今後さらにデータ分析の必要性が高まってくる社会だからこそ、早期に分析基盤やパイプラインを構築しておくことが重要です。
 
 
「データ活用していきたいけど、どうすればよいかわからない」「クラウドに移行するとセキュリティが心配」「クラウドを管理する技術や知見がない」といったお悩みはElcamyが解決いたします。お気軽にご相談ください。
 

事例紹介

ここではGeminiやVertexAIといった生成AIに関わるサービスを用いたチャットボット系の事例として5つの企業による取り組みを紹介します。
 
 

KDDI株式会社


Geminiを利用した生成AIチャットソリューションの提供

 
課題
  • 生成AIにより業務効率化ニーズが高まり、高度な技術と専門知識が必要となった
  • 技術的な課題解決を通じた、生成AIの業務への本格的な適用が求められていた
成果
  • Googleの生成AIモデル「Gemini」でチャットやサイト内検索が提供可能になった
  • 広告配信にGeminiを活用し、CTR(クリックスルーレート)が大幅に向上した

Google Cloudサービス

→KDDI株式会社によるGoogle Cloud活用の詳細はこちらから
 
 

株式会社ビットキー


住宅設備に関するコンシェルジュ機能の開発

 
  • 住宅設備の取扱説明書が紙ベースで、必要な情報を探すのが手間だった
  • メーカーやオーナー管理会社など、多様なステークホルダーの調整が必要だった
  • データがアナログで、AIの学習に利用できるデータの蓄積・整備が進まなかった
  • AIで質問に対して最適な回答を生成するチャット対応のコンシェルジュ機能を開発
  • 幅広いステークホルダーとの連携により課題感の把握やデータ提供が容易になった
  • ハードウェアと連携でユーザビリティを高めるアップデートが可能となった

主なGoogle Cloudサービス

→ 株式会社ビットキー様によるGoogle Cloud活用の詳細はこちらから
 

Ubie株式会社


スケーリングを見据えた堅牢なシステムをGoogle Cloudで構築

 
  • 従来の紙問診票では患者の症状に合わせた柔軟な質問ができず、必要な情報を入手できないという大きな課題があった。
  • 最初に作ったフローで初診の問診にかかる時間が約3分の1にまで短縮できたが、他のクラウドプラットフォームを使っていた。
  • Ubie株式会社の『AI問診Ubie』がGoogle Cloudに移行し、高度なセキュリティとスケーラビリティを獲得した。
  • より大きな病院でもサービスを提供でき、またグローバル展開を計画する上でGoogleのバックボーンに期待できるようになった。

主なGoogle Cloudサービス

アーキテクチャ
→ Ubie株式会社様によるGoogle Cloud活用の詳細はこちらから
 
 

株式会社出前館


検索エンジンのリプレースでコスト削減と顧客体験向上を同時に達成

 
  • 内製検索エンジンの検索精度の向上が困難になっていた
  • 検索に関連するコストを削減したかった
  • 将来的な機能追加(サジェスト機能など)に多大なコストがかかる懸念があった
  • Vertex AI Search を導入することでメンテナンスフリーで検索精度を向上できた
  • セマンティック検索で辞書登録なしでも質の高い検索結果を返せるようになった
  • 検索にかかるコストを大幅に削減できた

主なGoogle Cloudサービス

→ 株式会社出前館様によるGoogle Cloud活用の詳細はこちら
 
 

損害保険ジャパン株式会社


商品に関するお問い合わせ業務をRAGで効率化

 
  • 照会業務に費やす業務ウェイトが大きく、相談件数が減りづらかった
  • 商品に関する専門的な知識が求められる問い合わせが多かった
  • FAQ以外の非構造化ドキュメント情報は検索精度が低く、LLMも回答できなかった
  • RAG(Retrieval-Augmented Generation)を実装し、保険ドメインの知識を獲得
  • LLM as a judgeを用いて、LLMの回答の正確性と事実に基づいているかを評価
  • 評価ワークフローを構築し、評価結果をBigQueryに集約して振り返り可能に

主なGoogle Cloudサービス

→ 損害保険ジャパン株式会社様によるGoogle Cloud活用の詳細はこちら
 
 
 

まとめ

これまでみてきたようにGoogle Cloudで生成AIを活用すれば、ビジネスを一歩前に進める革新的なアイデアを実現可能です。Elcamyは、Google Cloudのパートナーとして生成AIを用いた開発・運用経験を積んできました。少しでも実現したいアイデアがある企業様は、お問い合わせよりお気軽にご相談下さい。
 
また「アイデアはあるがまだ投資判断ができない」 / 「気になってはいるものの技術的な知識がない」といったお悩みをお抱えの企業様に対してPoC支援(Proof of Concept; 概念実証)も提供しています。こちらも併せてご覧ください。
 
 
 

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