【食品業】現場で好評の社内AI活用

食品業界の企業では、AI導入に対する期待の声が社内から高まっていたものの、「実際にどんな業務に活かせるのか」が明確でないため、導入が停滞していました。
そこで、「Dify」と「LibreChat」を活用した社内専用のAIチャット環境をGoogle Cloud上に構築。
その結果、現場社員からの高い評価と満足度を得て、全社的な活用へと広がりを見せた取り組み
を紹介します。
 
💡LibreChatとは

導入背景

社内では「AIを業務に活用したい」という声が上がり始めていたものの、実際には以下のような課題がありました。
  • 何に使えるのかが不明確で、検討が進まない
  • 社員が気軽に使えるようなインターフェースや環境が整っていない
  • 技術的なハードルやセキュリティの懸念もあり、現場レベルでのテスト導入が行われていない
そこで、「まず使ってもらう」ことを重視し、小さく試せるAIチャットの仕組みを社内向けに提供するところから始めました。

実施内容

1. Google Cloud上にDifyを構築

  • サーバーレス構成でGoogle CloudにDifyをセットアップ
  • 管理しやすく、スケーラブルな社内向けAIエージェント環境を実現

2. LibreChatによるUI提供

  • OSSのチャットUI「LibreChat」を採用し、社員が使いやすい画面でAIにアクセス可能
  • ノーコードでのエージェント切り替え・利用が可能なシンプル設計

3. UIとDifyを連携したAIエージェント開発

  • Difyで作成した複数のAIエージェントをLibreChat経由で選択・利用できる仕組みを開発
  • 業務別エージェント(例:業務マニュアル検索・FAQ回答・議事録生成など)を段階的に展開
 

技術構成

 

利用サービス・技術

Dify, LibreChat, Cloud Run, Vertex AI

導入効果

今回の取り組みにより、次のような変化が確認できました。
導入前の課題改善されたポイント
「AIを使いたい」という声はあるが、使い方や活用法が不明確実際に使える社内チャット環境を提供し、テスト導入から実業務への活用が加速
専門部署に頼らないと使えず、現場が自発的に触れられないLibreChatによる直感的なUIで、社員が自分で試せる環境を整備
PoCで止まり、現場での展開が進んでいない部門ごとの業務に合わせたエージェント活用が進行し、全社展開に向けた手応えを獲得
社員の反応や効果測定ができておらず、次のステップに踏み出せない社員アンケートで高評価を獲得し、利用率・満足度ともに高水準。 導入効果が可視化され、全社展開の起点に

今後の展望

今回の取り組みにより、「まず使ってもらう」ことの価値と、使えば使うほど定着する仕組みの重要性が明らかになりました。今後は以下のような展開を視野に入れています。
  • 社内データ(マニュアル、議事録、ルール等)との連携強化
  • AIエージェントの種類や応答精度の向上
  • Slackや社内ポータルとの統合によるさらなるUX改善

まず使ってもらう、そこから広がる社内AI活用

今回の事例では、DifyとLibreChatを活用して、社員が気軽に使えるAIチャット環境を構築しました。
  • 「使い方がわからない」を解消する直感的なUI
  • 業務に合わせて選べる複数のエージェント
  • 社員の声を起点に改善・展開が自走する仕組み
として評価され、全社的な活用へとつながる第一歩になっています。
 

小さく試してみたい企業様も、お気軽にご相談ください

Elcamyでは、
  • 社内でAI活用を進めたいが、どこから始めればいいかわからない
  • ナレッジ共有や問い合わせ対応をAIで効率化したい
  • 自社専用のUIで、セキュアにAIを使える仕組みを構築したい
といった課題に合わせて、Dify + OSSチャット + クラウド環境での導入支援を行っています。
まずはお気軽に、ご相談ください。
 

サービス紹介

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