【ChatGPT Record&Advanced Voice徹底ガイド】会話も議事録もワンタップ、音声AIで仕事と暮らしをスマートに

[更新日:2025-06-10]

はじめに

2025年、ChatGPTに新たに追加された「Recordモード」は、AIによる音声認識と要約技術を活用し、会議の録音から要点整理までを自動化できる革新的な機能です。
これにより、ChatGPTには“音声”を軸とする以下の2つのモードが揃いました。
  • Advanced Voice Mode ― 音声認識・合成を内蔵した GPT-4o ベースを使ったリアルタイム会話
  • Record Mode ― 会議を録音→文字起こし→要約まで一気通貫
本記事では、「Advanced Voice モード」、「Recordモード」の概要から、どのプランで利用できるのか、そして実際にどんな場面で役立つのかを詳しく解説します。

ChatGPTの音声モードは2種類

機能できること対応プラン対応アプリ主な制限
Advanced Voice Mode(リアルタイム音声対話)9 種の自然な音声/即時翻訳/スクリーンシェアPlus・Pro・Team・Enterprise・EduFreeは1日プレビュー(4o-mini)Web、iOS/Android、macOS・Windows※11 日あたり音声使用時間に上限※2 (help.openai.com, help.openai.com)
Record Mode(会議録音+要約)録音(最長120 分)→文字起こし→要約Canvas生成Team(ローンチ時) ※公式発表は Enterprise/Edu まで。報道ベースでは Plus/Pro も検討中macOSデスクトップアプリ(β)話者分離なし※3 1 回 120 分上限 回数制限は非公開 要管理者許可 (help.openai.com, lifewire.com)
※1) Windowsは最新ビルドが必要(対象 OS: Windows 10 (64bit/ARM) 17763 以降)
※2) ※Plus/Team/Enterprise/Edu については、制限時間は非公開だが残り 15 分で警告。Pro は “実質無制限”
※3) 将来対応予定(公式 FAQ

音声データのモデル学習

  • Advanced Voice
    • アルファ版では、高度な音声モードでの会話の音声をモデル学習に使用
    • モデル学習に使用されないようにするには、データコントロール設定で「すべてのユーザーの音声を改善する」をオフにしてください。(Advanced Voice Mode FAQ
  • Record Mode
    • Team/Enterprise/Eduワークスペースでは、デフォルトでモデル学習から除外されている(音声録音やトランスクリプト含む)
    • 音声データは文字起こし後、即削除。ワークスペース内の他の会話やキャンバスと同じ保存設定に従う(ChatGPT Record

Advanced Voice Modeで「できること」

  1. ハンズフリー対話
      • マイクをタップ → 好みの声を選択 → 即会話開始
      • GPT-4o による、平均約320 ms 前後の応答でスムーズ (openai.com)
  1. 同時通訳的チャット
      • 「日本語で話す→英語で返して」と指示するだけで逐次翻訳
  1. 感情豊かな TTS
  1. 画面共有/カメラ共有(モバイル)
      • スライド資料を映しながら説明→質問→回答の流れを一本化 (help.openai.com)

ビギナー向けTIP

モバイルアプリでは「⚙️ 設定 → 音声 → Advanced Voice」をオンにしておくと、毎回ワンタップで利用できます。

Record Modeで「できること」【NEW|2025年6月正式リリース】

(ChatGPT Teamプラン限定・macOSデスクトップアプリβ) (help.openai.com, help.openai.com)
機能詳細
ワンタップ録音Bottom bar の〈🎙 Record〉を押すだけ。システム音声も取り込める。
ライブ文字起こしWhisperベースでリアルタイム字幕表示、途中で⏸/▶︎再開可。
自動要約 Canvas録音終了→数秒で「議事要点・アクションアイテム」を構造化した Canvas を生成。
多用途変換「メール用に整形して」「ガントチャートにして」等の追加指示で即変換。
全文検索性Canvas はワークスペース検索対象。過去会議を ✨瞬時に引用✨ 可能。
録音上限最大 120 分/回。超過時は自動停止し要約生成。
プライバシー音声ファイルは転写後すぐ削除※。Canvas はワークスペースの保持ポリシー準拠。
※音声ファイルは、トランスクリプト(文字起こし・要約)作成後に自動的に削除されます。自動作成されたCanvasと関連するトランスクリプト(文字起こし・要約)は、ワークスペース内の他の会話やCanvasと同じ保存/削除設定に従います。

ポイント

Advanced Voice Mode は “話すためのモード”(2024年ロールアウト)に対し、
Record Mode は “残すためのモード”(2025年6月追加)という位置づけです。

ビジネス&一般ユーザー向けおすすめユースケース

ユースケースAdvanced VoiceRecord Modeコツ
会議議事録要点確認の追加質問◎(録音→要約)録音前に全員へ同意取得 (lifewire.com)
出張先でメモ◎(車内で音声入力)△(録音のみ)ノイズ抑制マイク推奨
語学学習◎(即時フィードバック)「発音を採点して」と指示
アクセシビリティ支援◎(視覚障害者の対話)△(長時間読上げ用)音量自動調整を活用

注意点・制限 

Advanced Voice Mode(音声対話)

項目内容出典
音声使用量の上限Plus/Team など有料プランは 1 日あたり音声時間に上限あり 上限超過時は自動でテキストチャットに切り替わる(help.openai.com)
ノイズ対策ヘッドホンの仕様、iPhoneでは、音声分離マイクモードを有効にすることがおすすめ(help.openai.com)
OS/アプリ要件iOS 16.4 以上(アプリ v1.2024.206〜)、Android 13 以上、Web/Windows/macOS デスクトップアプリでも利用可(help.openai.com)

Record Mode(会議録音+要約)

項目内容出典
録音上限1 回最長 120 分(回数制限は非公開) 120分を超過すると自動停止し、要約 Canvas を生成(help.openai.com)
プライバシー同意録音前に参加者の同意が必須 必要に応じてTeam 管理者は記録機能を無効化する(help.openai.com)
対応端末2025 年 6 月現在、macOS デスクトップアプリのみ。(help.openai.com)
話者分離β版では話者分離なし。 同席者が多い場合は発言者タグを手動編集推奨。(theverge.com)

まとめ(機能比較早見表)

項目Advanced VoiceRecord Mode
主目的“AI と話す”“会議を残す”
最大長数十分(対話区切り)120 分/回
自動要約会話履歴を辿って可能Canvas に自動生成
プランPlus / Pro / Team / Enterprise / Edu / Free(プレビュー)Team(β)→順次拡大
対応端末Web / iOS / Android / Win / macOSmacOS(β)
 

参考リンク

音声×生成AIの進化は、“文字入力”に代わる新しい対話インターフェースを開きつつあります。まずは Free プレビューで Advanced Voice を試し、議事録ニーズがあれば Team プランで Record Mode を導入――そんな二段構えが、2025 年時点の最適ルートです。

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