【保存版】ChatGPTグループチャットの使い方と設定例|仕事用ブレスト部屋・執筆部屋・勉強会部屋を作る

[updated: 2025-11-27]

はじめに

今日は、2025年11月に正式展開が始まった「ChatGPTのグループチャット機能」を、仕事でどう活かすかという視点でまとめていきます。
※本記事の内容は2025年11月時点の情報に基づいています。
今後、対応プラン・仕様・画面表示などは変更される可能性があります。最新情報はOpenAI公式サイトをご確認ください。
「Googleで調べる → URLをSlackやLINEに貼る → そこからまた議論」というお決まりの流れに、そろそろ疲れてきていないでしょうか。
ChatGPTグループチャットを使うと、調べる・共有する・議論する・まとめるが一つの画面の中で完結し、「みんなで同時検索」しながら意思決定までたどり着けるようになります。
 

目次

ChatGPTグループチャットとは?

ChatGPTグループチャットは、複数人とChatGPTが同じチャットルームで会話できる機能です。
1つの部屋に、人間のメンバー(1〜20名)とAIとしてのChatGPTが同席します。
2025年11月時点では、ChatGPT Free / Go / Plus / Pro のすべてのプランで、ログインユーザーに順次展開されています。
 
▼使い方や、プランの違い、安全性などはこちらの記事をご覧ください。
 

どんなことができるのか

機能のイメージは、次のような「AI入りのグループLINE/Slack」です。
  • メンバー同士で普通に会話できる
  • 誰かが「ChatGPT、これ調べて」と話しかけるとAIが答える
  • Web検索・画像生成・ファイルアップロードなど、通常のChatGPTでできることの多くがグループ内で使える
 
なお、グループチャットは通常の個人チャットとは別枠で管理されています。
  • ChatGPTの「個人向けメモリ(Memory)」はグループチャットとは共有されない
  • グループチャットのやり取りから、新しい個人メモリが自動的に作成されることもない
 
つまり、(機密情報そのものを入力しないことを前提に)ビジネスのやりとりが、あなたの個人チャットの振る舞いに影響しにくい設計になっています。
ただしこれはあくまで「メモリ機能の観点」での話です。
個人情報・機密情報の入力可否については、必ず社内ポリシーを別途整備し、それに従うことが重要です。

なぜ「検索体験」が変わるのか:リンク共有から「みんなで同時検索」へ

これまでのよくある流れ

  1. 各メンバーがそれぞれGoogleで検索
  1. 良さそうな記事を見つけてURLをSlack / LINEに貼る
  1. 他の人も同じキーワードで別々に検索
  1. 会話ログはリンクとスクショだらけになり、後から読み返すのがつらい
このフローは、「検索結果を共有するための手間」がかなり大きいのが問題です。
 

ChatGPTグループチャットだとどう変わるか

ChatGPTグループチャットでは、メンバーがその場で次のように話しかけます。
  • 「@ChatGPT 最近のAI業界で話題になったキャンペーン事例を3つ教えて。日本中心で」
  • 「@ChatGPT 今出た3つの要素を組み合わせて、新しいキャンペーン案を3パターン作って」
すると、
  • ChatGPTが要約してくれたり、案を出してくれる
  • その要約や案に対して全員でコメント・ツッコミを入れられる
  • 新しい疑問が出たら、その場でさらにChatGPTに聞ける
つまり、「検索 → 要約 → 共有 → 議論」が1つのタイムラインで進むイメージです。
結果として:
  • GoogleのURLをいちいちペタペタ貼らなくて済む
  • どの検索結果をベースに話しているのかが、チャットログから一目でわかる
  • 後から見返しても「なぜその結論になったか」が追いやすい
という形で、検索体験そのものが「一人で行う調査作業」から「チームでの同時検索+合意形成」に近づいていきます。

グループごとにChatGPTをカスタマイズする発想

ChatGPTグループチャットの大きなポイントは、グループごとに「役割」「前提」「しゃべり方」「出力の型」を変えられることです。
同じChatGPTでも、部屋ごとにキャラクターや期待する仕事を変えておくと、使い勝手がかなり変わります。
グループの説明欄や、初回メッセージで次のような項目をまとめておくと便利です。
  • この部屋の目的(何のための部屋か)
  • ChatGPTにしてほしい役割(例:編集者/PM/マーケ担当 など)
  • 想定している読み手(例:経営層向け/現場メンバー向け)
  • 出力の形式(箇条書き・表・見出し付き など)
  • NG事項(出してほしくない内容・トーン)
そのうえで、用途別にこんなカスタマイズが考えられます。

企画チーム用

  • 「BtoB SaaSのマーケティング企画のブレストを支援するアシスタントとして振る舞う」
  • 「30代ビジネスパーソン向けの語り口で、具体的な事例を交えて提案する」
  • 「必ず『背景』『狙い』『ターゲット』『施策案』『リスク』の5項目で整理して出力する」
 

開発チーム用

  • 「コード例は必ず日本語コメント付きで提示する」
  • 「セキュリティ・運用面の注意点もセットで出す」
  • 「技術選定の際は、メリット・デメリット・代替案を表形式で出す」
 

執筆チーム用

  • 「BtoB向けブログ記事の構成案をつくる編集者として振る舞う」
  • 「見出し案 → 各見出しごとの要点 → 本文ドラフト」の順で出す
  • 「参考になりそうな公式ドキュメントや一次情報のURLを毎回付ける」
 
このようにグループごとに「役割」「口調」「出力フォーマット」を決めておくと、同じChatGPTでもまったく別のアシスタントとして機能します。
結果として、「この部屋ではこういう使い方をする」という共通認識がチーム内に生まれ、毎回ゼロから指示を書く手間も減っていきます。

仕事用ブレスト部屋の作り方:アイデア出しと整理を同時に進める

ここからは具体的な「部屋」の例です。まずは、多くのチームで使いやすい「ブレスト部屋」から。

1. ブレスト部屋の基本設定イメージ

グループチャット作成時に、ChatGPTに向けてこんなルールを書いておきます。
  • 私たちは〇〇(例:BtoB SaaS)の企画チーム
  • 新規機能やキャンペーンのアイデアを出すための部屋
  • アイデア出しのときは数を重視し、否定よりも発展させるコメントを優先してほしい
  • 議論の終わりには「出た案の一覧」「良さ・懸念点」「次にやること」をまとめて
この一文があるだけで、AIの振る舞いがかなり変わります。

2. 「みんなで同時検索」ブレストの進め方

  1. メンバー A:
      • 「ChatGPT、最近の〇〇業界で話題になったキャンペーン事例を3つ教えて。日本中心で」
  1. ChatGPT:
      • Web検索して要約+簡単な所感を返す
  1. メンバー全員:
      • 「この事例のここが面白い」「うちならこう変えたい」などコメント
  1. メンバー B:
      • 「今出た3つの要素を組み合わせて、新しいキャンペーン案を3パターン作って」
  1. ChatGPT:
      • 簡単な企画案を3つ生成
最後に、
「いまの議論を基に、最終候補を2案に絞って箇条書きで整理して」
と指示すれば、ブレストログから「決定事項」が自動で抽出されるイメージです。

共同で企画書・提案書を作る執筆部屋の使い方

次は「執筆部屋」です。ここでは、調査とライティングを同じグループチャット内で回していく使い方を想定します。

1. テンプレートとルールを共有しておく

  • 自社の企画書テンプレートや、よく使う構成をPDFやテキストでアップロード
  • ChatGPTに「このテンプレをベースに構成案をつくって」と伝える
  • 文体やトーン(例:堅め/カジュアル/経営層向け)も事前に指定

2. 典型的な進め方

  1. メンバーが要件を箇条書きで投げる
  1. ChatGPTに「この条件で、提案書の目次案を3パターン出して」と依頼
  1. 気に入ったパターンをみんなで選び、修正点をコメント
  1. 「この目次に沿って、1章だけドラフトを書いて」と少しずつ本文を生成
  1. メンバーが修正・追記しながら完成させる

3. 注意点(事実確認・機密情報)

  • 事例紹介や統計データは、必ず一次情報・公式サイトで裏取りする
  • 顧客名・社名などの機密情報は、社内ポリシーで「どこまで書いてよいか」を明確にしておく
  • 「社内向けドラフトまでChatGPT」「最終稿は人間のチェック必須」といった線引きが重要です

社内勉強会・読書会の「勉強部屋」として使う

ChatGPTグループチャットは、社内勉強会・読書会の常設ルームとしても相性が良いです。

1. 勉強部屋の設定例

  • テーマ:生成AI・データ分析・クラウドなど
  • 役割:
    • 用語解説をわかりやすく
    • 公式ドキュメント・一次情報に近いソースを優先
    • 難しい部分は例え話を使って説明

2. 具体的な使い方

  • 勉強会の題材となる記事や論文のURLを貼る
  • 「この論文のポイントだけ日本語で3つに要約して」と依頼
  • 分からない用語をその場で聞く
  • 勉強会後に「今日のQ&Aをまとめて」とお願いする
こうして溜まっていく質問と回答のログは、そのまま社内ナレッジベースとして活用できます。

ChatGPTグループチャットを安全に使うためのポイント

便利な一方で、企業利用では次のような観点が欠かせません。

扱ってよい情報・NG情報の線引き

  • 個人情報や機密度の高い情報は入力しない(匿名化・マスキングを徹底する)
  • 機微な案件情報は、できる限り一般化して相談する

ChatGPTの回答を「そのまま決定事項にしない」仕組み

  • 検索結果や要約は、元ソースにあたって確認する
  • 重要な判断は、最終的に人間が行うルールにする

ログ管理と説明責任

  • どの部屋でどんなテーマを扱ってよいかを明示
  • 判断に使った情報源を、可能な範囲で記録する

導入・運用をスムーズに進めるためのステップ

最後に、社内でChatGPTグループチャットを導入するときの大まかなステップです。
  1. 小さなプロジェクトから試す
      • いきなり全社展開ではなく、1〜2チームで「ブレスト部屋」「勉強部屋」から始める
  1. うまくいった設定をテンプレ化する
      • プロンプト例やルール文をNotionなどにストックし、「この用途ならこのテンプレ」とすぐ使える形に
  1. ガイドラインとFAQを用意する
      • 入力してよい情報、NG情報
      • ChatGPTの回答をどう扱うか(要ダブルチェックなど)
  1. ツールとして根付かせる
      • 単発で「試した」で終わらせず、定例会議や企画プロセスの中に組み込む
      • 「まずはグループチャットに投げてざっくり調べる」という新しい習慣を作る
株式会社Elcamyでは、こうしたグループチャットの設計やプロンプト設計、業務フローへの組み込み方なども含めて、企業の生成AI活用を支援しています。

本日のまとめ

テーマ要点
ChatGPTグループチャットとは最大20人までがChatGPTと同じ部屋で会話できる新機能。Free〜Proまで順次展開中。
検索体験の変化GoogleリンクをSlack/LINEに貼る代わりに、「同じ部屋でみんなで同時検索」しながら議論できる。
カスタマイズの発想グループごとに役割・口調・出力フォーマットを指定すると、企画用・開発用・執筆用など別人格のアシスタントを作れる。
代表的な部屋3種仕事用ブレスト部屋、企画・提案書の執筆部屋、社内勉強会の勉強部屋がつくりやすい。
安全に使うコツ機密・個人情報は入力しない、AIの回答は必ず人が確認、ガイドラインと運用ルールを決める。
導入の進め方小さなチームで試し、うまくいった設定をテンプレ化し、定例業務の中に組み込んでいく。

用語・サービス一覧(Wikipedia/公式リンク)

下記は、本記事で登場した主な用語・サービスと、その参考リンクです。
用語・サービス説明(ざっくり)Wikipedia公式サイト・ドキュメント
ChatGPTOpenAIが提供する対話型AIサービスChatGPT(Wikipedia)ChatGPT 公式
ChatGPT グループチャットChatGPT上で複数人+AIが同じチャットルームで会話できる新機能(ChatGPT項内に記載あり)Introducing group chats in ChatGPT
OpenAIChatGPTを開発しているAI企業OpenAI(Wikipedia)OpenAI 公式サイト
GPT-5.1 AutoChatGPT内でプロンプトに応じて最適なモデルを選択する仕組み(単独項目なし)OpenAI モデル概要(英語)
Google 検索Web検索エンジンGoogle 検索(Wikipedia)Google 検索
SlackビジネスチャットツールSlack(Wikipedia)Slack 公式
LINEメッセージングアプリLINE(Wikipedia)LINE 公式
生成AI文章・画像などを自動生成するAI技術生成AI(Wikipedia)OpenAI Docs: Introduction
DX(デジタルトランスフォーメーション)デジタル技術を活用してビジネスや業務を変革することデジタルトランスフォーメーション(Wikipedia)経産省DXレポートなど

おわりに

ChatGPTグループチャットは、これまでのチャットツールの延長線上で、「検索」と「議論」を同じ場で進められるようにしてくれる機能です。大掛かりなシステム導入をしなくても、いつものメンバーで部屋をつくってみるだけで、「この業務と生成AIは相性が良さそうだ」「ここはまだ人のほうが早そうだ」といった感覚がつかみやすくなります。
その意味で、ChatGPTグループチャットは、本格的な生成AI導入に踏み出す前の“さわり”として試してみるツールとしてちょうどよいポジションにあると感じています。まずはブレスト用・勉強会用など、小さな用途から取り入れてみて、自社なりの「うまい付き合い方」を探っていくのが現実的な進め方かもしれません。
 
株式会社Elcamyでも、日々のプロジェクトの中でこうしたツールを試行錯誤しつつ、業務フローの整理やユースケース設計、モデルやツールの選定支援など、より広い意味での生成AI導入のサポートを行っています。
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