【2025年6月最新版】AIモデルの選択ガイド|知っておきたい主要AIモデル一覧とその違い

[updated: 2025-06-18]
AIを導入する際、「GPT-4o や GPT-o3 miniなどいろいろ選べるが、どのモデルを使うべきか?」と迷ったことはありませんか?AIモデルは種類も多く、それぞれ得意な分野や用途が異なります。
本記事では、初心者にもわかりやすい形で、主要なAIモデルの特徴や、chatGPTやGemini等のシリーズごとのAIモデルの違いを解説しながら、最適なモデルを選ぶためのポイントをご紹介します。
 
更新履歴
※2025 年4月16日に公開された「OpenAI o3」に関しても追記しました。
※2025 年 6 月 10 日に公開されたパフォーマンス強化版の「o3-pro」、および 2025 年 5 月 22 日に発表された Anthropic の「Claude 4」 についても追記しました。
 
「OpenAI o3」は、従来の GPT-系より推論特化の “o-シリーズ” 最新モデル。Web検索・Python実行・画像解析など すべてのツールを自律的に連携 し、複雑タスクを短時間で解決できるのが特徴です
さらに上位版の「o3-pro」は、より長い文脈ウィンドウと高度な推論力を備え、専門的な分析タスクにも対応します。一方「Claude 4」は、安全性と多段推論能力を大幅に向上させたモデルで、法務・研究領域など高い説明責任が求められるシーンで効果を発揮します。
ElcamyではGoogle Cloudを用いたデータ分析基盤の構築や、生成AIを用いた業務支援まで対応可能です。生成AIやデータ活用によって事業を前に進めたい方は、お気軽にご相談ください。

AIモデル選びの基本ポイント

AIモデルを選ぶ際、以下の3つを事前に整理しておくと、選択がスムーズになります。

1.タスクの種類を明確にする

AIを使用する目的は何かを具体的にしましょう。たとえば
目的
 テキスト分析質問応答、文章生成
 画像処理画像分類、物体検出
 音声認識文字起こし、音声合成
業務自動化・リサーチ支援情報収集、分析、カスタマーサポート

2. データの特性を理解する

データの形式や量がモデル選びに影響します。例として
データ形式適切なモデル
 数値データ 機械学習モデル
 テキスト  自然言語処理モデル
 画像画像認識モデル

3. 性能とコストのバランスを考える

高性能なAIモデルは高い計算資源を必要とします。使用目的や予算に応じて、適切な性能を選択することが重要です。
 
それでは以下に、それぞれのAIモデルの特徴をわかりやすく解説します。これらのモデルを知ることで、AIの可能性を具体的にイメージしやすくなるはずです。

主なAIサービスのプラン比較

まずは代表的なAIアシスタントの無料・有料プランの基本情報を一覧表で整理してみましょう。
サービス名強み無料プランの内容有料プラン有料にするとどうなる?
ChatGPT (OpenAI)・文書生成 ・構成提案 ・GPT-4.1 mini ・GPT-4o (制限あり)・ChatGPT Plus (月額20ドル) ・Pro (月額200ドル)・常時高速で高精度なGPT-4o、o3が使える ・Pro では新モデル o3-pro が利用可:200Kトークンの巨大コンテキスト、深い推論、ファイル・画像解析、Python 実行がさらに安定 ・ファイルをアップして深掘り分析 (DeepResearch) ・大容量のやりとりが可能(Pro) ・全ツール解放(ブラウジング・Python・画像解析・画像生成)
Claude (Anthropic)・文章分析 ・要約 ・長文処理・Claude 4 Sonnetの標準思考モード (制限あり)・Claude Pro (月額20ドル)・思考力が強化された拡張モードが使える ・長い文章(数万字)をまるごと読み込める ・Claude 3.7 Sonnet/3 Opus/Haiku 3.5 も選択可 ・Pro 以上で Claude 4 Opus を解放:200Kトークン、ハイブリッド推論でコード・エージェント作業が最強クラス ・応答速度が速くなる
Gemini (Google)・マルチモーダル (画像・表入力) Gemini 1.5 Flash・Gemini Advanced (月額2,900円) 初回1ヶ月無料体験あり・高性能モデル(Gemini 1.5 Pro)が使える ・画像や表をそのまま理解して処理できる ・コード補完や分析が正確になる
Microsoft Copilot(Microsoft)・リアルタイム検索 ・画像生成 ・引用付き回答GPT-4 相当 (Edgeブラウザが必要)- (法人向け有料プランあり)・Word/Excel/Outlookと連携して業務を自動化 ・Teams議事録自動作成や要約が可能に ・社内情報に基づいた応答ができる(法人限定)
※価格はいずれも2025年6月時点

タスク・用途別で選ぶ:最適なAIは?

 

ブログ執筆や文章作成に向いているAI

サービス名無料で使えるか特徴操作性
ChatGPT-4.1 mini日本語生成が自然 SEO 構成と文法チェックに強いブラウザ/アプリで直感的に操作可能
ChatGPT 4o(有料)△ (制限有)Plus 加入で 4o を無制限利用可 ブラウジング・プラグイン・DeepResearch が使え、長文作成・調査系業務に向く長文作成・調査系業務に向く
ChatGPT o3-proPro プラン限定 長文対応・マルチモーダル 深い推論+Python 実行で研究論文・技術白書レベルの原稿を一括生成 コストは高いが最高精度応答はやや遅い
Claude 4 Sonnet△ (制限有)長文要約・構造化が得意で情報量が豊富指示に対して丁寧な出力を返す傾向あり
  • 無料で日常的な執筆をしたい → 「ChatGPT(無料版:GPT-4.1mini)」で十分
  • 長文作成や高精度のSEO対策が求められる場合 → 「ChatGPT 4o」(Plusの加入を検討)
  • 情報量の多い出力を求める場面 → 「Claude 4 Sonnet」を補完的に活用
 

画像生成におすすめのAI

サービス名無料で使えるか特徴操作性
Bing Image CreatorDALL-E3搭載 ブースト25回/週ありブラウザ上で簡単入力
Canva(画像生成AI)◯ (回数制限あり)デザイン機能と一体化直感的で初心者向け
Midjourney高画質かつ多彩なスタイルDiscord操作が必要
  • 無料で気軽に使いたい → 「Bing」
  • チラシ・バナー・SNS用の画像を作りたい → 画像生成から文字やスタンプの追加までできる「Canva」がおすすめ
  • 商用利用や独自スタイルの追求をしたい → 「Midjourney(有料)」
 

データ分析・レポート作成におすすめのAI

サービス名無料で使えるか特徴操作性
ChatGPT(GPT-4.1 mini) Claude 4 Sonnet◯ (Claude4は制限あり)単純な計算や概念説明に適している GPT-4.1 mini は日本語生成が自然 専門的・長文分析には Claude 4 Sonnetがオススメブラウザ上で簡単に入力・出力が可能
ChatGPT 4o (有料) △ (制限有)Code Interpreter機能でデータ解析・グラフ化が可能 Plus加入(有料)が必要ファイルアップロードや自然文での指示に対応。操作はシンプル
ChatGPT o3 (有料)Code Interpreter に加え、表や画像を直接読み取りながら多段階解析が可能Python + スプレッドシート操作 + グラフ生成 を自動で組み合わせ、コンサル並みのレポートを数分で作成
ChatGPT o3-pro (有料:Proプラン限定)画像・PDF・CSV を一括解析し、多段階 Python 処理+図表を自動生成 長文対応で科学/財務レポートまで網羅応答はやや遅い
Claude 4 Sonnet△ (制限有)長文対応と論理的な構成で詳細なレポート作成が可能日本語でも違和感なく操作でき、出力も読みやすい
  • 平均・中央値の説明などの基本統計理解  → 「ChatGPT(無料版:GPT-4.1mini)」で十分対応、専門的な場合は 「Claude 4」
  • CSVファイルを読み込んでグラフ作成したい  → 「ChatGPT 4o(有料)」が便利
  • 複数ファイルを横断し、Python実行・外部ツール呼び出しまで含めた“高度統計解析+レポート自動生成”  → 「o3(ChatGPT Plus/Team)」が最適
  • o3 の結果が不十分なとき/より大規模・高度なレポート(研究・法務・財務)「o3-pro(Pro)」
  • アンケートやレビューなど文章データの分析・要約 → 「Claude 4」が特に得意
日常的な分析や学習には無料AIでも十分対応可能ですが、実務レベルの処理には有料プランの導入が効果的です。
 

リサーチ・情報収集におすすめのAI

サービス名無料で使えるか特徴操作性
Copilot引用付きの検索結果で信頼性が高い 最新ニュースや企業情報の収集に最適Microsoft Edgeで手軽に使える 情報出典も明示される
Geminiダブルチェック機能があり、情報の整合性を保ちやすいシンプルなUIで高速応答 リサーチの初期整理に向く
ChatGPT Plus (有料)DeepResearchやブラウジングで構成まで含んだレポート生成が可能高度な対話分析と要約に対応 Plus加入(有料)が必要
  • まずは無料で手軽に使いたい、情報の裏取りもしたい → 「Copilot」が最も手軽で信頼性も高くおすすめ
  • 専門的な分析やレポート構成までAIに任せたい → 「ChatGPT Plus(有料)」
  • その中間くらいの初期リサーチや要点整理をしたい → 「Gemini」
 
 

業務自動化・より深いリサーチにおすすめ!AIエージェント

AIエージェントは、ユーザーの指示に応じて自動で調査・分析・レポート作成などの一連の作業を行ってくれるAIです。
従来のAIは「質問に答える」だけでしたが、AIエージェントは「目的に応じて動き、結果をまとめてくれる」のが大きな違いです。
機能説明
自動リサーチネット上から情報を探して整理する
目的志向ゴールに向かって複数の処理を連携
業務の効率化営業準備や調査、資料作成の時短に活用できる
たとえば「競合の動向を調べて」と頼めば、自動で情報を集めてレポートを作成してくれるような、AIアシスタントの進化形です。
 

OpenAI DeepResearch(ChatGPT)

OpenAIのDeepResearchは、ChatGPTの最新版「GPT-4o」に搭載されたリサーチ支援機能です。有料プラン(ChatGPT Plus:月額20ドル)で利用可能です。
  • 自動でインターネット検索を実行
  • 信頼性ある情報を選別し、要点を要約
  • 資料作成や市場調査をサポート
 

Gemini DeepResearch(Google DeepMind)

GoogleのDeepResearchは、Gemini 1.5 Proモデルを活用したリサーチ支援AIです。Google OneのAIプレミアムプラン(有料:月額2,900円)で提供されています。
  • Google検索と連携した情報収集
  • 長文(最大100万トークン)にも対応
  • 論文や専門資料の要約が得意
 

Manus

Manus(マナス)は、中国スタートアップMonicaが開発した完全自律型のAIエージェントです。ユーザーの簡単な指示だけで、複雑なタスクを分解し、Web検索・コード生成・実行・要約・レポート化までを一貫して自動で実行します。現在、月額39ドル~の有料プランの提供があります。無料版(制限有)を使用するには招待コードが必要です。
  • 指示後、完全に自律的にタスクを遂行
  • ブラウザ操作・コード実行・情報統合など多機能
  • 履歴書分類や市場調査など業務を自動化
 

Genspark スーパーエージェント(Genspark)

Genspark スーパーエージェントは、AIとクラウドRPAを融合させたハイブリッド型のAIエージェントです。業務フローを理解し、対話しながらWeb検索、データ抽出、Excel処理、レポート化などを行います。2024年後半にβ公開され、現在はPlusプラン(月額25ドル)と限定無料枠あり。
  • 対話形式でタスク指示 → 処理自動化
  • ExcelやPDFからのデータ抽出と加工に強い
  • Webスクレイピング・業務フローの構築も可能
  • クラウドで動作し、Slack連携やWebhook対応あり
 

おすすめの使い方

AIエージェント利用シーン費用
OpenAI DeepResearch (ChatGPT) ・市場調査:トレンドや業界動向の調査 ・競合分析:製品・企業比較の整理 ・プレゼン準備:情報収集の効率化 など、スピーディに情報を集めたい時月額20ドル
Gemini DeepResearch (Google DeepMind) ・論文要約:専門的な文書の整理 ・レビュー分析:大量の口コミから傾向を抽出 ・調査レポート:データ整理と構造化出力 など、構造化された資料作成をしてほしい時無料~月額2,900円 ※無料版は使用回数制限有
Manus (Monica) ・複数ステップの作業(情報収集+データ処理+レポート化など)を一括で委任 業務フローそのものを任せたい時 月額39ドル~
Genspark スーパーエージェント (Genspark) ・ファイルやツールを扱う日常業務の自動化 ・チャットUIでの操作や社内RPA代替 ・人事・経理・総務などの定型業務の効率化 など、定型業務やRPA代替をチャットで簡単に自動化したい時無料~月額約25ドル ※無料版は使用制限あり
  • とにかく早く調査したい → 「OpenAI DeepResearch」
  • 論文・資料を丁寧にまとめたい → 「Gemini DeepResearch」
  • 調査・分析・資料化まで全部丸投げしたい → 「Manus」
  • 定型業務をAI+RPAで自動化したい → 「Genspark スーパーエージェント」
 

扱うデータで選ぶ

自然言語処理向けAIモデル:シリーズごとの比較

人間の言葉(自然言語)を理解し、使うことに特化したAI。
テキスト生成・要約・翻訳・対話など、「言葉を理解し、返すこと」が得意で、ユーザーの指示を受けて応答します。
 

GPT-4o(OpenAI)

  • 特徴 GPT-4oは、質問応答や翻訳、テキスト生成など多岐にわたるタスクに対応可能な汎用的な言語モデルです。 前モデルであるGPT-4に比べ、自然言語処理やコーディング能力が強化されています。膨大なデータで学習されており、特に会話型AIの構築に適しています。
  • 適用例
    • チャットボット
    • 文章生成(ブログ、報告書など)
    • プログラムコードの補助
✅公式サイト
 

2025年6月最新:o3-pro

  • 特徴 o3-pro は、OpenAI の最上位クラス汎用言語モデルで、200 K トークン文脈、マルチモーダル入力(テキスト・画像・表・PDF) に対応。GPT-4o よりさらに深い推論力・多段階分析・根拠説明力を持ち、Python 実行・コード生成・図表出力まで高度に統合されています。科学、法務、財務、研究用途に最適化されています。ただし、画像生成・Canvasは非対応です。
  • 適用例
    • 複数の PDF・CSV・画像を統合した専門レポート自動生成
    • 高精度なデータ分析・統計レポート作成(Python 実行込み)
    • 根拠説明付きの技術・法務・財務文書の作成
 
 

GPTシリーズ比較(OpenAI)

モデル主な特徴適した用途無料プラン有料プラン(月額20ドル~)
GPT-4oマルチモーダル対応データアップロードグラフ・画像生成Canvasインターフェースによる編集機能多様なデータ形式の処理ライティングコーディング画像生成△ (制限有)
GPT-4o mini高速応答低リソース消費コスト効率テキストとビジョンのサポートメモリや処理能力が少ない端末・環境での文章作成や質問対応×
GPT-4.1最大 100 万トークンの長文コンテキスト GPT-4o を上回る コーディング/指示追従 精度・テキスト+画像入力対応(ビジョン) GPT-4o 同等レートでコスト 26 %削減 レイテンシ短縮 長大ドキュメント解析/要約 SWE-benchレベルのコード修正 長い議事録のインサイト抽出 エージェント開発×
GPT-4.1 mini4.1 系の小型版だが 4o と同等以上の知能評価 4o mini に代わるモデルで、全体的な知能において大幅改善
100 万トークン対応 軽量インフラで動作
高速 Q&A リアルタイム補助コーディング 要約・チャットボット モバイル/組込向け〇 (4o の上限到達後に自動フェイルオーバー)
GPT-4.5大規模かつ高度な言語モデル自然な会話と高い感情理解能力広範な知識ベースと創造的なインサイト生成画像生成文章作成プログラミング支援実用的な問題解決画像生成×
o3推論特化全ツール可(ブラウジング・Python・画像解析・画像生成)マルチモーダルコンサル数理解析 複雑コード修正×△ ・Plus:週100回 ・Pro:無制限
o3-pro🆕o3 の“信頼性強化版 全ツール可(Web検索/Python/ファイル・画像解析/メモリ) 学術評価で o3 を上回る高精度・高網羅性 応答は o1-pro より遅め 画像生成・Canvasは非対応専門レポート自動生成 高精度なデータ分析・統計レポート作成 技術・法務・財務文書作成×〇 Pro/Team:無制限
 
APIのみで使用できるモデル
モデル主な特徴適した用途無料プラン有料プラン(月額20ドル~)
GPT-o1高度な推論能力複雑な問題解決に特化応答時間が長い場合あり科学コーディング数学の難解な問題解決×
GPT-o1 mini高速応答低リソース消費コスト効率高度な推論能力(制限あり)メモリや処理能力が少ない端末・環境での複雑な問題解決×
o3-minio1と同等以上の推論コーディング能力非常に高速・低コストWeb検索対応(リンク付き)本番/開発環境での高度推論効率的なコーディング情報検索付きのQ&A△ (制限有)
o3-mini-higho3-mini よりもさらに高度な推論能力を持つより複雑な数理解析・研究開発大規模なプログラミング×
GPT-4高度な自然言語処理能力多言語対応高精度なテキスト生成複雑なテキスト生成翻訳要約×
 

無料版と有料版の違い

 

GPTsについて

GPTs とは、ChatGPT で作れるカスタムAIアシスタントです。
特定の役割や目的に合わせて、指示や知識を組み込めます。プログラミングは不要です。作成時、モデル選択も可能です。
▼作成方法などは、下記をご覧ください。
 

2025年6月最新:Claude 4(Anthropic)

  • 特徴
    • Claude 4 は 2025年05月22日 に公開された Anthropic の最新世代 LLM です。
      • Claude 3.7より100 Kトークン多い200 K トークン の大容量文脈を標準サポートし、推論力も向上(ハルシネーション・誤推論などを65 % 減少)
      • 2 つの思考モード
        • near-instant(高速応答)─ 無料版でも使用可能
        • extended thinking(深い推論)─ 有料版のみ:Pro/Max/Team/Enterprise で解放
      • 複数の PDF・表・画像を一括解析できる
      • Opus 4(最上位)と Sonnet 4(高性能汎用) の 2 モデル構成
      • セキュリティと倫理フィルタを強化し、医療・法務・研究など高信頼領域に最適
      • API入力の価格は従来と同じく 、入力:Opus \$15 / Sonnet \$3、出力:Opus \$75 / Sonnet \$15(いずれも 100 万トークン単位) 公式情報: Anthropic価格解説: apidog.com
  • 適用例
    • 長文(200 K トークン規模)の 技術白書・法務契約書の要約と論点抽出
    • 複数ファイル横断レポート(CSV+PDF+画像)を Python 実行込みで自動生成
    • 長時間エージェントタスク(市場調査 → 要約 → 資料化 など)
前モデル:Claude3.7
  • 特徴
Claude 3.7は、Anthropicが提供する最新世代の大規模言語モデルであり、前バージョンのClaude 3.5と比べて自然言語理解・応答の精度が大幅に向上しています。特に長文のやりとりや複雑な指示の処理に強く、より人間らしい対話が可能になりました。
また、セキュリティ面や倫理性の配慮も一段と強化されており、医療・法律・教育などの高信頼性が求められる分野でも安心して導入できます。API連携も引き続きスムーズで、エンタープライズ用途にも最適化されています。
  • 適用例
    • 高度なカスタマーサポート(複雑な問い合わせにも柔軟対応)
    • 長文レポートや提案書などの生成
    • 複雑な障害対応やトラブルの要因分析支援
✅公式サイト
 

Claudeシリーズ比較(Anthropic)

モデル名主な特徴適した用途無料プラン有料プラン (月額20ドル~)
Claude 3 OpusClaude 3世代では最高性能モデル Claude4には劣るが、長文脈処理・高精度推論・慎重な出力が可能複雑な推論や長文処理×
Claude 3.5 Haiku高速かつ高知能 視覚(画像)処理にも対応高速・低コスト・シンプルなタスク テキスト、画像、音声など複数のデータを扱うタスク カスタマーサポート レポート生成×
Claude 3.7複雑な指示理解、高精度な自然言語処理、安定性重視複雑な対話 高精度なレポート 文脈理解が必要な業務
医療・法律分野での活用
×
Claude 4 Sonnet長文対応(200 K トークン) Claude3.7より推論力・安全性が向上 2つの思考モードClaude 3.7 の用途に加え、長文要約/汎用レポート/複数ファイル横断分析△ (制限あり・標準思考のみ)〇 (extended 思考解放)
Claude 4 OpusClaude 4 Sonnet を上回る推論力・長時間タスク特化研究/法務/財務など専門レポート 長時間エージェントタスク×
 
APIのみで使用できるモデル
モデル名主な特徴適した用途無料プラン有料プラン (月額20ドル~)
Claude 1.3 安全性と倫理性の重視安心・安全な社内向けチャットボット×
Claude 2 コーディング能力の向上、日本語対応の改善プログラミングや日本語処理のサポート×

無料版と有料版の違い

 
 

Gemini(Google DeepMind)

  • 特徴
    • Geminiは、Google DeepMindが開発したマルチモーダル対応のAIモデルです。テキストだけでなく、画像・音声・動画・コードなど、さまざまなデータ形式を処理できます。特にデータ分析や検索精度の高さが評価されており、情報検索やレポート作成にも適しています。
  • 適用例
    • マルチモーダルなデータ解析(テキスト+画像+コード)
    • 高精度なリサーチ・情報整理
    • プログラム補助(コード理解・生成)

Geminiシリーズ比較(Google DeepMind)

モデル主な特徴(2025 年6月時点)適した用途無料プラン有料プラン (月額2,900 円)
Gemini 2.5 Flash 🆕 推論付き Flash 系初の安定版 100 万トークン文脈 マルチモーダル “Thinking budget” で速度↔精度を調整可高速チャット/大量要約/RAG 前段の抽出

(上限拡張+商用 SLA)
Gemini 2.5 Pro 🆕100 万トークン(200 万予定) 強化された多段推論・コード生成・動画理解 LMArena/WebDev Arena 首位 複雑な分析レポート/高度コーディング/長尺ドキュメント処理
Deep Research (2.5 Pro 版) 2.5 Pro を裏で使用する調査特化モード 自動検索+出典リスト付きの構造化レポート市場・競合調査/技術ホワイトペーパー生成(制限有)
 
API・GoogleAIstudioのみで使用できるモデル
モデル主な特徴(2025 年6月時点)適した用途無料プラン有料プラン (月額2,900 円)
Gemini 2.0 Flash 1 M トークン & マルチモーダル 組み込みツール実行(関数呼び出し)日常業務アシスト/ライトな分析
Gemini 2.5 Flash-Lite 《PREVIEW》Flash をさらに圧縮した最軽量 2.5、2.5 Flash と同じ API で呼び出し可能超低レイテンシ応答、エッジ/モバイル推論(正式課金体系は未発表)
 

2025年6月最新:主な変更点

  1. 2.5 世代が正式リリース
      • 2.5 Flash / 2.5 Pro が GA(一般提供)になり、旧 1.5 Flash/Pro は 4 月29 日以降、新規プロジェクトでは非推奨(既存利用は継続可)。 (cloud.google.com)
  1. Flash-Lite が新登場 — 既存 Flash より最大 40 % 低コスト・低レイテンシ(プレビュー段階)。 (timesofindia.indiatimes.com)
  1. Deep Research が 2.5 Pro ベースにアップグレードし、長文解析と出典整理の精度が向上。 (blog.google)
  1. Gemini Nano API が ML Kit に開放、Android 開発者は端末内 LLM を簡単に組み込み可能。 (infoq.com)
 
 

無料版と有料版の違い


DeepSeek(DeepSeek AI)

  • 特徴
    • DeepSeekは、中国のDeepSeek AIが開発した高精度な自然言語処理(NLP)モデルです。特に、検索・情報リサーチ・論文解析に強みを持ち、科学技術分野の資料分析に適しています。
  • 適用例
    • 研究論文の検索・要約
    • 専門分野(医療・法律・科学)の情報分析
    • 自然言語クエリによるデータ探索
✅公式サイト

DeepSeekシリーズ比較(DeepSeek AI)

モデル主な特徴適した用途無料プラン有料プラン
DeepSeek-R1最新の推論モデル 高精度会話AI リアルタイム推論〇 「DeepThink」トグルを ONで切替・APIを利用する場合のみ有料 ・トークン数に応じて課金
DeepSeek-V2高解像度画像とテキストの統合処理画像キャプション生成 視覚と言語の統合分析×・APIを利用する場合のみ有料 ・トークン数に応じて課金
DeepSeek-V36710億パラメータのMoEモデル大規模テキスト生成 マルチタスク処理・APIを利用する場合のみ有料 ・トークン数に応じて課金
 

画像生成向けAIモデル

利用目的(例)モデル名主な特徴無料プラン商用利用
コンセプトアート プレゼン資料の作成DALL·E (OpenAI)テキストから多彩な画像を生成 表現力が豊か〇 ・ChatGPT無料プランで利用可 有料版は高解像度・機能追加◯ ・無料・有料問わずOK
広告・プロトタイプのデザインStable Diffusion (Stability AI)テキストから高品質画像生成 オープンソースで自由に利用可△ ・基本商用利用可能 ・追加モデルによってはライセンス注意

画像処理向けAIモデル

利用目的(例)モデル名主な特徴無料プラン商用利用
医療画像診断 製造ライン検査ResNet (Residual Network)高精度な画像認識 医療・工業向けに強みあり△ ・学習データのライセンスによっては制限有 ・ライセンスや利用規約を確認する
自動運転の障害物検出 監視カメラYOLO (You Only Look Once)高速・リアルタイム物体検出モデル〇 プロジェクトがオープンソースの場合OK

音声処理向けAIモデル

利用目的(例)モデル名主な特徴無料プラン商用利用
会議の文字起こし 音声翻訳Whisper(OpenAI)ノイズ環境でも高精度 多言語対応 MITライセンス
音声アシスタント ナレーション生成VALL-E(Microsoft)声の再現が可能 短いサンプルから自然な合成音声を生成△ ・研究目的限定△ ・商用はライセンス確認が必要

AIモデル選びを成功させる3つのコツ

1.目的に合ったモデルを選ぶ
例:文章生成ならGPT-4o、画像認識ならYOLO。
2.リソースとデータ量を考慮する
小規模データで使う場合は軽量なモデルが適しています。
3.長期的な運用視点を持つ
拡張性のあるモデルを選ぶことで、将来のアップデートにも対応可能です。

まとめ:AIモデルの用途一覧

分野モデル名主な用途リンク
AIエージェントOpenAI DeepResearch Gemini DeepResearch Manus Genspark業務自動化・リサーチ支援 OpenAI DeepResearch:https://openai.com/index/introducing-deep-research/ Gemini DeepResearch:https://gemini.google/overview/deep-research/?hl=ja Manus:https://manus.im/ Genspark:https://www.genspark.ai/
自然言語処理GPT-4o GPT-o3 Pro Claude3.5 Claude3.7 Claude4 Gemini DeepSeek質問応答、文章生成、要約GPT4o:https://openai.com/index/hello-gpt-4o/ o3-pro:https://help.openai.com/en/articles/9624314-model-release-notes Claude3.5:https://www.anthropic.com/news/claude-3-5-sonnet Clauded3.7:https://www.anthropic.com/news/claude-3-7-sonnet Claude4:https://www.anthropic.com/news/claude-4 Gemini:https://deepmind.google/ DeepSeek:https://www.deepseek.com/
画像生成DALL·E Stable Diffusion画像生成DELL-E:https://openai.com/index/dall-e-2/ StableDiffusion:https://ja.stability.ai/stable-diffusion
画像処理ResNet YOLO 画像分類、物体検出ResNet::https://www.resnet.ai/ YOLO:https://www.ultralytics.com/ja
音声処理Whisper VALL-E音声認識、音声生成Whisper:https://openai.com/index/whisper/ VALL-E:https://www.microsoft.com/en-us/research/project/vall-e-x/
 
AIは、日常生活やビジネスのさまざまなシーンで活用されています。AIモデルの理解を深め、プロジェクトに最適なモデルを選びましょう。もし具体的な導入や技術活用についてご相談があれば、ぜひ株式会社Elcamyまでお問い合わせください。私たちがお手伝いします。

サービス紹介

Dify の構築や、ワークフローの作成は、見た目以上に複雑で思っていたより大変な部分も多いんです。でも、ご安心ください。弊社のサービスで、そんな面倒な作業も丸投げできちゃいます。
「自分たちで全部やるのは時間もないし無理だな」と感じたとき、ぜひお任せください。本当にやりたいことに集中できるよう、しっかりサポートいたします。お気軽にご相談ください!

お問い合わせ

お客様の社内DX、内製化、新規事業開発・事業成長等における課題解決をサポートします。まずはお気軽にご相談ください。
 

採用

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。私たちが日々大切にしていること、会社のカルチャーやメンバーの想いを少しでも感じ取っていただけたら嬉しいです。
株式会社Elcamyでは、AI・機械学習・分析に情熱を持ち、新しい価値を一緒に生み出していける仲間を募集中です。テクノロジーの最前線で共に成長し、挑戦する喜びを分かち合える環境がここにはあります。
「ちょっと興味がある」「話を聞いてみたい」と思った方は、ぜひ一度こちらの募集職種ページをご覧ください。
▼募集中の職種はこちら
あなたとお話できることを、私たちメンバー一同、心より楽しみにしています!