【初心者・非エンジニアでもわかる】アセンブリ言語(Assembly language)とは
アセンブリ言語(Assembly language)は、コンピュータの動作に深く関わる低水準プログラミング言語です。これは、機械語(コンピュータが直接理解できる0と1のビット列)を、人間にとって理解しやすい記号や命令に変換したものです。プログラミング初心者にとってアセンブリ言語は少し難しい概念かもしれませんが、できるだけ分かりやすく説明していきます。
2. アセンブリ言語の特徴
2.1 CPUごとに異なる
アセンブリ言語は、CPUのアーキテクチャごとに異なります。例えば、Intelのx86アーキテクチャ用のアセンブリ言語と、ARMアーキテクチャ用のアセンブリ言語では命令セットが異なります。つまり、特定のCPUに特化した言語です。
2.2 基本的な命令
アセンブリ言語の基本的な命令は、以下のような単純な操作です。
- データ移動:データをレジスタやメモリ間で移動する(例:)
- 演算:数値の加算や減算を行う(例:、)
- ジャンプ:条件に応じて別の場所へ命令の実行を飛ばす(例:、)
2.3 レジスタ
アセンブリ言語では、CPUの内部にある「レジスタ」という小さなメモリ領域を操作するのが基本です。レジスタには、演算の対象となるデータや、次に実行する命令のアドレスが一時的に保存されます。主なレジスタの種類には、以下のようなものがあります。
レジスタ名 | 役割 |
演算結果などのデータを格納 | |
データの一時保存用 | |
ループカウンタとして使われることが多い | |
入出力操作や乗算・除算で使われることが多い |
4. アセンブリ言語と高水準言語の違い
アセンブリ言語は「低水準言語」と呼ばれ、コンピュータのハードウェアに非常に近いレベルで操作します。これに対して、C言語やPythonのような「高水準言語」は、より抽象的で人間が理解しやすくなっています。
アセンブリ言語 | 高水準言語 | |
難易度 | 難しい(低水準) | 容易(高水準) |
移植性 | CPUアーキテクチャ依存 | 比較的独立(移植可能) |
制御 | ハードウェアを細かく制御可能 | 制御が簡略化される |
速度 | 非常に高速 | やや遅い |
アセンブリ言語は、コンピュータの内部で何が起こっているかを細かく理解したい場合や、非常に高効率のプログラムを作成したい場合に使用されますが、開発効率が低いため、通常は高水準言語が使われます。